どのソフトを使うべきか

おすすめDTM用フリーソフトでいくつかDTMソフトを紹介しましたが、どれを選べばいいのかわからない、選べないという人がいるかもしれません。
ソフト選びは結構重要で、生産性などに大きくかかわってきます。

紹介したソフトはどれも無料なので、いろいろ試してみて自分にあったソフトを選ぶといいでしょう。
最初はどれを選んでもわけわからんと思います。
慣れるまでいじくりまわしましょう。

MIDIシーケンサー?DAW?

まず大きく分けて「MIDIシーケンサーかDAWか」という点があります。
MIDIシーケンサーはMIDIでの打ち込みだけができるソフトです。
DAWはオーディオを扱うことができ、ソフトシンセで音源の種類を増やすこともできます。

DAWの方が高機能で、そこそこ慣れた人の多くはこれを使用しています。
「DTM」というとDAWの画面をイメージする人も多いかもしれません。
確かに最終的にはDAWを使って音楽制作をできるようになるのが理想です。

しかしDAWは高機能な分できることが多く、音を出すまでにもちょっとした手順が必要になります。
慣れた人からすれば大したことのない操作でも、初心者の人にとっては何をしているのか何をしているのかよくわからないかもしれません。

なので、当サイトではまずMIDIの打ち込みに慣れてもらうために、MIDIシーケンサーの使用をオススメしています。

DAWを使いたい人

ある程度DTM経験があってDAWを使いたいんだ、という人にオススメなのは「Cakewalk by BandLab」です。
これは「SONAR」という元々有料で知名度も結構あったDAWで、それがなんと無料公開されるようになったものです。
そのため機能としては他の無料DAWよりも頭一つ抜けています。
このDAWの使い方は九章 無料のDAW「Cakewalk」で紹介しています。

それ以外では以前からこのサイトでも紹介している「Reaper(DAW)+Domino(シーケンサー)」のセットです。
DominoはMIDIシーケンサー機能が優秀で、有料無料すべてのソフトを含めてもトップクラスといっていいかもしれません。
Reaperは特別優秀というわけではありませんが、VST、ASIOといった基本的な機能に対応し、無料DAWの中ではかなり使える方です。
また使用者も多いため、ネット上に情報がたくさんあるのも強みです。
これらの使い方は八章 VST環境の導入で紹介しています。

「Studio One」も優れたDAWですが、フリー版はVSTプラグインの追加に対応していないのがつらいところです。
上位版はVSTプラグインの追加が可能ですから、フリー版を使ってみて気に入ったら上位版の購入を検討してもいいでしょう。