各パートを構成する楽器たち

今まででサンプル曲のMSGS版、SC-8850版、VST版の3種類を聞きました。
さて、曲中に使われていた楽器の種類を挙げることは出来ますか?
ドラムとかメロディはわかるけどほかは…って人はもう一度聞き直してみてください。
ちなみにメロディの楽器は「ビブラフォン」という鉄琴の仲間です。

真ん中にドラム、左にピアノ、右にギターがありますね。
低音でベースも鳴っています。
曲の最初と終わりにはストリングス(弦楽器)が鳴っています。
途中からシンセのシーケンスフレーズ(ピコピコ)も入ってきます。

文字にされてもよくわからんって人は、サンプルのMIDIファイルを手持ちのシーケンサーで開いてみてください。
下図はDominoで開いたところです。
サンプル曲 パート

トラック分けして打ち込んでいるので数が多いように見えますが、トラック名の下に表示されている出力チャンネル(Ch.○○)を見ると分かるとおり、使用チャンネルは1~2チャンネル、3を飛ばして4~10チャンネルの全部で9チャンネルです。
(3チャンネルがないのは特に深い意味はありません)
つまり全部で9つの楽器を使っているということです。

メロディが2トラックあるのは、ハーモニーも一つのチャンネルにまとめてしまっているからです。
同様にピアノ、ストリングス、パッド、シンセもそれぞれ一つのチャンネルにまとめています。
ドラムは各楽器ごとにトラックを作成し、編集しやすいようにしています。

ベース、ピアノ、ギター、ドラムあたりの楽器はわかりますね。
ストリングスというのはバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスといった弦楽器の総称です。
MIDI音源の音色としての場合は、それらの合奏が収録されています。

パッドというのはシンセサイザーの音色の一種で、ストリングスに似た柔らかい持続的な音色の名前です。
この曲では低いパートをストリングスの代わりに使用しています。

シンセはAメロの途中からピコピコ鳴っている音です。
「Atmosphere」というのは音色の名前で、GMで定義されているMIDIの音色名です。
3つもトラックがあるのは一つの演奏を遅らせて再生してディレイ効果をシミュレートしています。
(ディレイ=山びこ効果のこと。詳しくは別の機会に)


楽器名をざっと挙げてみましたが、多いと感じましたか?少ないと感じましたか?
多くてわけわからんと感じても、大丈夫です。
簡単にまとめると、ドラム、ベース、ピアノ、ギターで土台を作り、そこにメロディが乗っかっている感じです。
そこに装飾的な音色を加えています。

さてこのMIDIデータを各楽器ごとに詳しく見ていきましょう。