オルガン類の特徴

オルガンもピアノと同じ鍵盤楽器です。
当然ながら音色は異なりますが、ピアノにない特徴としては

  • 鍵盤を押している間、音が持続する
  • ベロシティが付けられない

という点があります。

オルガンは鍵盤を強く押してもゆっくり押しても、音色や音量が変わる事はありません。
鍵盤は純粋に発音のオン/オフのスイッチの役割を果たします。
音量は足のペダルで調整します。
ただし打ち込みにおいてはわざとベロシティで音量を調節することもあります。

オルガンは「パイプオルガン」「リードオルガン」「ハモンドオルガン(電子オルガン)」あたりに大別されますが、他にもいくつかあります。
アコーディオンやハーモニカもここに分類されます。

パイプオルガン

基本となるオルガンで、空気をパイプ(管)に送り、パイプの共鳴によって音を出す仕組みの楽器です。
管に空気を送ることで音を出すという点で、鍵盤楽器でもあり管楽器であるとも言えます。
鍵盤はパイプに空気を送るためのスイッチに過ぎず、空気の量を調節できないことからベロシティの強弱で音色や音量が変わることはありません。

音色は変更できないもの、ストップと呼ばれる機構により各管への空気の送り量を変化させることで音色変化させるものがあります。

教会の聖堂などに設置されているものはとても巨大で建物に組み込まれており、パイプを楽器ではなく教会の装飾だと思っている人もいるとか。

■パイプオルガンの例

リードオルガン

こちらも基本的な仕組みは同じですが、リード(フリー・リード)により音を発音する仕組みです。
空気の流れによりリードと呼ばれる部品が振動し発音します。
ハーモニカなども同じ原理で、リードさえ振動させればよいのでパイプオルガンに比べて小型化が容易です。
学校の音楽室にもよく置かれていたりします。

ハモンドオルガン

電気を利用して発音するタイプのオルガンで、トーンホイールという金属製の歯車をモーターにより回転させ、この歯車のギザギザを電気信号(正弦波)に変換することで音を作り出します。
詳しくは少し知識が必要なのですが、エレキギターのピックアップと原理的には同じです。
電気信号による発音なのでアンプ(スピーカー)が必要です。

ハモンドオルガンの特徴としてドローバーレスリースピーカー(ロータリースピーカー)があります。

ドローバーはオルガンの音色を作るための機構で、全部で9本のスライド式のツマミになっています。
この9本のツマミを手前に引いたり奥に押し込んだりする事で倍音成分の音量が変わり、音色が変化します。
パイプオルガンにおけるストップと同じ役割を果たします。

レスリースピーカーは、スピーカーの高音部と低音部にそれぞれ異なる回転をするユニットを取り付け、スピーカー内部で発音の向きがぐるぐると回転します。
これにより独特のうねりのあるサウンドが得られます。
スピーカーはスピーカーなので、オルガン以外の楽器に接続して使用することもできます。

■リードオルガン/ハモンドオルガンの例

前半がリードオルガン、後半がハモンドオルガンです。
ハモンドオルガンには軽くレスリースピーカーの効果を掛けています。

アコーディオン/バンドネオン

アコーディオンはオルガンを手に持って演奏できるようにしたようなものです。
最大の特徴はやはり蛇腹の左右運動でしょう。
これにより空気の流れを発生させているのですが、その性質上、常に音量変化が起こっています。
MIDIで再現する時はエクスプレッションが重要になります。
(フレーズ次第ではベロシティでも代用できます)

最も一般的なアコーディオンはピアノアコーディオンというもので、右手側はピアノと同じ鍵盤が並んでいます。
左手側にはたくさんのボタンが配置されています。
このボタンによりベースや和音を鳴らします。
結構演奏が難しい楽器です。

バンドネオンは鍵盤がなく、左右両方ともボタンを操作します。
蛇腹を押した時と引いた時とで、同じボタンを押していても違う音程が鳴ります。
ただでさえボタンが多く、さらに押した時と引いた時とで音程が変わるので覚える事が非常に多く、演奏が非常に難しい楽器です。
とはいえ打ち込みでは気にすることはほぼないんですが…。

※バンドネオンはGM標準では「タンゴアコーディオン」という名称です。

■アコーディオン/バンドネオンの例

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