シンセサイザー類の特徴

このページではプログラムチェンジ81~96で定義されているシンセサイザー類の音色を一括して説明します。

シンセサイザーとは音を合成(シンセサイズ)するための機械のことで、単純なサイン波や矩形波などを合成、加工することで様々な音色を作ります。
GM音源の音色はプレイバック専用で合成はできませんが、シンセサイザーによって作られた様々な音色が収録されています。

矩形波、ノコギリ波

矩形波(くけいは)やノコギリ波はシンセサイザーの発振器(オシレーター)で作られるごく基本的な電気信号です。
矩形波はスクエアウェーブ、ノコギリ波はソウウェーブ(ソウトゥースウェーブ)とも言います。
いかにも「機械」「電子音」という感じの音色です。

GMでは定義されていませんが、基本的な波形にはほかにも「サイン波」「三角波」があります。
サイン波は正弦波、三角波はトライアングルウェーブとも言います。
シンセサイザーではこれらの波形を組み合わせたり変調したりフィルターを掛けたりエンベロープジェネレーターを通したりして音を作ります。

シンセリード類

リード(Lead)とは率先するとか導くという意味で、メインメロディやソロの演奏も可能な音色という意味です。
リードギターのリードと同じです。
上記の矩形波やノコギリ波もシンセリード類に分類されています。

シンセパッド類

パッドとは曲のバック等で持続的に鳴らされる音色のことで、曲の雰囲気を作るために使われます。
音の立ち上がり(アタック)が弱く、ノートオフから音が消えるまで(リリース)が長い傾向があります。
二分音符や全音符などの長い音で鳴らされる事が多く、隙間を埋めるような役割があります。

同じ音色が持続するものや、PC96番の「スウィープパッド」のように、音色が周期的に変化する音色もあります。

シンセエフェクト類

シンセサイザーの音色合成によって作られる音声エフェクト類です。
「雨」や「クリスタル」などがありますが、リアルな音ではなくあくまでシンセサイザーの音色名です。
SEというよりはあくまで音楽の中で飛び道具的な使われ方をする事が多いです。

サンプル曲

■シンセサイザーの例

サンプル曲ではメロディに「ノコギリ波」、左右のピコピコ音(シーケンスフレーズ)に「矩形波」、パッドに「スウィープパッド」と「サウンドトラック」を使用しています。
ベースは「ノコギリ波」で、もうひとつシーケンスフレーズに「ブライトネス」を使用しています。