楽器にエフェクトを掛ける

※このページで説明する機能は音源によって搭載されていないことがあります。
特にVST環境で使うソフトシンセには搭載されていない事が多いです。
使用音源が対応していなければ軽く読み飛ばしてください。

一般的な音楽では、楽器の演奏を録音した後に楽器ごとの音量や左右の定位(パン)などを調整して聞きやすくします。
この作業をミキシング(ミックス)トラックダウン(TD)と言います。
ミキシングでは音量や定位の他に、様々なエフェクトを掛けて音質調整します。

エフェクトとは直訳すれば「効果」の事で、音を劇的に変化させるようなエフェクトからあまり効果がわからないようなエフェクトなど、様々な種類があります。

MIDI音源に搭載されているエフェクターはリバーブコーラス、音源によってはディレイがあります。
ただしページ最初に書いた通り、エフェクターが全く搭載されていない音源もあります。
反対にもっと多くのエフェクターが搭載されている音源もあります。

MIDIの共通規格であるGMではエフェクターについては定義されておらず、それぞれのメーカーが付加的機能として音源を搭載していることが多かったです。
GM2になり、リバーブとコーラスは標準搭載される事になりました。
(ただしGM2対応の音源自体があまりありません)

リバーブ

リバーブは音に残響を付加するエフェクトです。
残響とは部屋の反響音のことで、これを調整することで部屋の大きさや部屋の中での位置などを表現します。

リバーブ(Reverb)
メッセージ 設定値 説明
CC91 0~127 リバーブセンド
リバーブエフェクトへのセンドレベルを設定する

センドレベルとは、エフェクターに対しての「送り量」のことです。
(Send=送る)
これが大きくなるほどエフェクターへの入力音量が大きくなり、結果的に効果が大きく掛かります。

コーラス

コーラスは音に厚みを加えるエフェクトです。
原理的には、原音にわずかにピッチ変化させた音を加える事で厚みを出します。

コーラス(Chorus)
メッセージ 設定値 説明
CC93 0~127 リバーブセンド
コーラスエフェクトへのセンドレベルを設定する

ディレイ

ディレイは音に反射音を付加するエフェクトです。
リバーブの残響音とディレイの反射音は文字的には似ていますが、別のものです。

リバーブはコンサートホール、風呂場、トンネルなどで大声を出した時のモワーンという音です。
対してディレイは山びこ効果のことで、音を出した後に同じ音が遅れて聞こえてくる効果を言います。
実はディレイもリバーブも原理的には同じで、設定次第でディレイでリバーブと同じような効果を出すことも可能です。

ディレイ(Delay)
メッセージ 設定値 説明
CC94 0~127 ディレイセンド
ディレイエフェクトへのセンドレベルを設定する

ディレイは主にGS音源(ローランド)で搭載されているエフェクトです。
XG音源(ヤマハ)では別のエフェクトとなっています。

VST環境でのMIDIエフェクト

「オーディオ+MIDI」が同時に扱えるVST(などのDAW)環境が標準となった今では、DAW上から付属のエフェクターを掛ける手軽で調整が簡単、音質も良いということがほとんどです。
そのためMIDI音源搭載のリバーブ・ディレイが使われる機会はかなり少ないと言っていいと思います。

ソフトシンセに限らず、複数の音源を使用して音楽を作る場合はリバーブは個々の音源に搭載の機能を使わず、全体を通して同じ物を使用したほうがまとまりが良くなります。
特殊な効果を狙う場合以外は、音源搭載のリバーブはその音源一台のみですべてを完結させる時に使用するものと考えたほうがいいでしょう。

コーラスに関しては音源独特のニュアンスがハマることもあるので使われる事があります。
またカットオフもエフェクトの一種ですが、これはカットオフ自体も音色(音作り)の一部として使われる事が多いです。

MIDIでは各エフェクトへのセンドレベルしか設定パラメーターしかありませんが、音源によってはリバーブの種類を変更できたり、もっと細かく設定できるものもあります。
実はエフェクターの設定というのはかなり重要な項目なのですが、MIDI規格としては用意されていません。
(NRPNやシステムエクスクルーシブといった音源独自の方法で設定する)
作品のクォリティにこだわるのならMIDI音源だけで完結ではなく、DAWの強力なミキシング機能やエフェクターを使用したほうがいいでしょう。

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