DTMに必要なもの
パソコン
当然ながらパソコンが必要になります。
「デスクトップミュージック」ですが別にノートパソコンでもかまいません。
出来るだけ高性能なものが良いのはもちろんですが、ここ数年のうちに発売されたものなら問題ありません。
最近はスマホやタブレットPCでもDTM用のソフト(アプリ)がリリースされていますので、これらでも可能です。
DTM用パソコンの性能について
最新のソフトの機能をフルに使って本格的にやるつもりなら、古めのパソコンではパワー不足に悩まされるかもしれません。
後に詳しく説明しますが、DTMは「DAW」という音楽ソフト上にさらに別のソフトを立ち上げる形でいろいろな機能を追加していきます。
(プラグインエフェクター、ソフトシンセ)
これらのソフトを立ち上げれば立ち上げるほど、パソコンに高い負荷がかかります。
また、新しいソフトはやはり新しいOS(WindowsやMacなどのこと)にしか対応しなくなってきていますので、Windows XPなど古いOS、パソコンを使っている人は厳しくなってきます。
ただ、当サイトで紹介していることのほとんどはWindows XP時代のパソコンでも可能なはずです。
DTM用ソフト
文書作成にワードなどの文書作成ソフトが必要なように、DTMにはそれ専用のソフトが必要です。
これらは「MIDIシーケンサー」や「DAW」などと呼ばれます。
ネット上でフリーソフト(無料ソフト)として配布されているものや、店頭で販売している有料のパッケージソフトなどがあります。
DTM音源
「音源」にはいろんな意味がありますが、「DTM音源」や「MIDI音源」と呼ばれるものが必要です。
「シンセサイザー」とも呼ばれ、これにいろいろな楽器の音色が収録されています。
打ち込みしたデータを実際の「音」にする機械です。
大別して「ハードウェア音源」と「ソフトウェア音源」の2つがあります。
ハードウェア音源(ハード音源)はキーボーディストが弾くような鍵盤つきの楽器と思って下さい。
(鍵盤部分を取り除いたコンパクトな製品もあります)
ソフトウェア音源(ソフト音源)は名前の通りパソコンソフトの一種で、ハード音源をパソコン内で再現したものです。
ソフト音源は「ソフトシンセ(ソフトウェアシンセサイザー)」とも呼ばれます。
ハード音源は買わないと手に入らないので、当サイトでは基本的にソフト音源を使用します。
ソフト音源ならば無料でもある程度なんとかなります。
スピーカー、ヘッドホン
パソコンや音源から実際に音を出すために「スピーカー」や「ヘッドホン(イヤホン)」なども必要です。
これらはダイレクトに音質に関係するものなので、出来れば質の良い製品を用意するのが望ましいです。
パソコンに付属しているスピーカーや、パソコンモニター内蔵のスピーカーなどでは音質的に正直厳しいと思います。
高級なものでなくても良いので、これらも予算に余裕があれば購入を検討しましょう。
出来ればあったほうがいいもの
ここから下はDTMに必須ではありませんが、あったほうが作業がはかどるものです。
これらは買わないとダメなものですので、初心者の人はとりあえずスルーして大丈夫です。
慣れてきて必要に感じたら購入を検討すると良いでしょう。
サウンドカード(オーディオインターフェイス)
パソコンから音を出したり、録音するための装置です。
つまりスピーカーやヘッドホンなどはこれに接続します。
「オーディオインターフェイス」や「オーディオカード」とも呼ばれます。
「そんなものなくてもパソコンから音出てるけど?」
はいその通り、実は普通のパソコンにもサウンドカード、またはそれに類似する装置はすでにあります。
パソコン本体の正面や裏面などにあるイヤホンジャックがそれです。
ノートパソコンならスピーカーが内蔵されている製品が多いでしょう。
しかしパソコンに最初からついているものは「とりあえず音が出ればいい」程度のもので、DTMには向いていません。
音質もさることながら一番の問題は「発音が遅い」ことです。
例えばパソコンから「ドの音を出せ」と指示が出たとしましょう。
標準搭載のサウンドカードでは指示があってから実際に「ド」の音が出てくるまで1秒以上かかったりします。
1秒といえばたいした遅れではないと思うかもしれませんが、これだけ遅れるとリアルタイム演奏などまともには出来ません。
(実際にやってみるとわかります)
リアルタイム演奏しなければ最初のうちはなくても大丈夫ですが、次第に音質に不満が出てきたり、他の楽器をつないで録音したくなったりするでしょう。
またパソコンの負荷を下げることが出来たり、MIDI端子がある製品ならMIDI機器とのやり取りが出来たりと、あれば何かと便利なものです。
音質や音の遅延が気になったり、慣れてきてステップアップしたいと思ったら購入を考えるといいでしょう。
(楽器の音色の質自体は音源を変えないと変わりません)
MIDIキーボード
ピアノ等の鍵盤楽器の鍵盤部分だけを取り出したような形をしていて、上記の「MIDI音源」に接続し、リアルタイムで演奏することが出来ます。
パソコンに接続し、DTMソフトに演奏を記録したりソフトシンセを演奏することもできます。
「でも自分はピアノは弾けないし…」という人でも、入力用や音確認用としてあったほうが作業効率が上がります。
なくても作曲は出来ますが、入力手段がマウスだけだとすぐに音の確認が出来ません。
実際やってみるとわかりますが、結構面倒くさいです。
特に和音の響きの確認はMIDIキーボードがあれば簡単にできるので便利です。
上手に演奏できなくても適当に弾いてるだけでいいメロディやフレーズが作れたりするので、ないよりはあったほうが格段にいいです。
資金に余裕があれば安いものでいいので購入するといいでしょう。
MIDIキーボードはMIDIケーブルという専用のケーブルを使用してMIDI音源と接続します。
パソコンと接続する場合は、パソコン側にMIDIインターフェイスという、MIDIケーブルを接続するための端子を用意する必要があります。
上で説明した「オーディオインターフェイス」の中にはMIDI端子が用意されていて、これがMIDIインターフェイスの変わりになる製品もあります。
最近はUSBケーブルでパソコンと直接接続できる製品も多いので、こちらを選んだほうが面倒が少ないかもしれません。
上の説明で「MIDI」という単語が出てきましたが、今は「DTM用のもの」くらいの認識で大丈夫です。
また詳しく説明します。
パソコン一台で…とはいっても本当にそれだけでは出来ることは限られます。
しかし最初はフリーソフトなどを活用することでお金をかけずに始めることが出来ます。
それぞれ別の項で詳しく説明しますので、今は漠然と頭の中に入れておくだけでOKです。