無料DAWと有料DAWの違い
無料でも十分に使えるDAWがある中で、わざわざ有料のDAWに乗り換える必要性はあまりないと感じるかもしれません。
それでも有料のDAWの発売が続けられているのにはやはりそれだけの理由があります。
- 安定性に優れる
- 操作性が洗練されている
- 高度な編集機能やファイル管理機能
- 初期状態でエフェクター、ソフトシンセが多い
- 新機能や新規格への対応
- サポートの有無
ソフトによって違いはありますが、ざっとあげるとこのくらいでしょうか。
安定性や操作性に優れているとイメージをすぐに形にできるので、生産性もあがります。
ここでは有名なDAWをいくつか紹介します。
DAWの選び方
最近の有料のDAWは高機能化が進み、あるDAWで搭載された機能がほかのDAWでは次のバージョンアップで取り入れられていたりします。
さらにプラグインで機能が追加できますので、最終的に出来ることにはそこまで大差はないと言えます。
ただし同じことを実現するための方法(操作性)には違いがあります。
DAWの販売元のウェブサイトにはいろいろソフトのウリや宣伝文句が書かれています。
こういうのはそのDAWの方向性やアピールしたいポイントですので、自分の感性に合いそうなものを選ぶ、というのでも構いません。
念のためASIOとVSTへの対応はチェックしておきましょう。
(MacならASIOのほかCore Audioへの対応をチェック)
その他見るべきポイントをいくつかあげます。
グレード(エディション)
DAWにはいくつかのグレードが用意されていることがあります。
上位グレードはそのDAWの全ての機能が使えて、中位グレードや下位グレードは機能やプラグインが削られている代わりに価格が安い、といった具合です。
上位グレードに搭載の機能はDTMにはあまり必要がないこともあるので、魅力を感じないなら中位・下位グレードを選んでもかまいません。
各DAWによって当然ながら違いはありますが、大体上位グレードで5万円以上。
中位グレードで3~5万円程度。
下位グレードで1~2万円程度です。
最大オーディオトラック/MIDIトラック/インストゥルメント数
上位グレードの製品はトラック数無制限が多いですが、下位グレードや廉価版では最大トラック数が限定されているものがあります。
トラック数が限られていると大規模な音楽制作が難しくなりますので、そのような予定があるなら余裕をもった製品(グレード)を選びましょう。
最大インストゥルメント数は同時に立ち上げることができるソフトシンセの数です。
これが少ないと後からいくらプラグインでソフトシンセの数を増やしても、ソフトシンセオンリーでの作曲が厳しくなるので注意してください。
※実際に扱える最大オーディオトラック数やソフトシンセ数はパソコンの性能によって変わります。
搭載エフェクター/ソフトシンセ/素材集
一昔前は初期に付属するプラグインはそれほど良いものではありませんでしたが、今はかなり質のよいものが付属してるDAWが多いです。
ほとんどのDAWは初期状態で一通りの作曲やミキシング作業が出来るくらいソフトシンセが充実しています。
中にはプラグインだけではなくオーディオ素材(ループ・非ループ)が用意されているDAWもあります。
特にループミュージック作成に特化したDAWでは素材が充実しています。
製品紹介ページや動画サイト等で実際の音が聞けたりしますので、気に入ったプラグインがあるDAWを選んでもいいでしょう。