作曲・アレンジのための音楽理論

ここまでの解説を読んでいれば、MIDIの打ち込みやDAWの操作など、「DTM」に関する技術は一通り身に付いているはずです。
しかし作曲やアレンジなどの「音楽」を作る技術はまた別物です。

ごく初歩的な音楽理論は初心者講座でも解説しましたが、もう少し高度な内容に触れていこうと思います。

音楽理論の基本的なことはコード入門ミニ楽典コード入門後半で説明しています。
ドレミの英語音名、スケール、三和音などの基本的なコード、トニックやドミナントなどの意味が分からない人はまず上記ページからお読みください。
説明が重複することもありますが、この章の解説は上記ページを読んでいることが前提です。

古典和声とポピュラー和声

音楽理論のうち、和音や音の配置などに関する事柄を和声学といいます。
これは古典和声ポピュラー和声に分けられます。

古典和声は「古典」つまりクラシックな音楽を作る上でのセオリーをまとめたものです。
古典和声をベースとして、特に和音の扱い方である機能和声を発展させたのがポピュラー和声です。
ポピュラー和声はジャズやポップスなどの近代以降の音楽を作るための理論です。

古典和声では禁則(やってはいけないこと)とされるものもポピュラー和声では許されることが多いです。
本サイトではたびたび「古典和声では○○」といった表現を用いますが、その場合はポピュラー和声ではまた別と考えて差し支えありません。

理論はあくまでも理論で、音楽を作る上で参考にはなりますが絶対的なものではありません。
理論から外れていても、最終的な出来上がりが格好良ければそれが一番良いのです。
最終的には自分の感性を信じましょう。

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