デモソングを聴いてみる

前2ページでReaperのインストール、初期設定は完了しました。
そろそろ実際に音を出してみましょう。
Reaperにはデモソングが用意されていますので、それを聞いてみましょう。

画面上部「ファイル」メニューから「開く」を選択します。

Reaper 開く

Reaperをインストールしたフォルダに移動すると「new-demo」というフォルダがあるので、その中にある「new-demo.rpp」を選択し、開きます。
(標準ではC:\Program Files\REAPER、64BitOSではC:\Program Files (x86)\REAPER)

Reaper デモソングを開く

するとReaperのデモソングが開かれます。
そのまま再生ボタンをクリックしてみましょう。

Reaper デモソング

無事デモソングが再生されたでしょうか。
音が出ない場合はオーディオ周りの設定を確認してください。

Reaperの画面は大きく分けて3つに分けられます。

Reaper画面説明
(トラックペインなどの名前は勝手に付けています。正式名称は知りません)

トラックペインでは、現在のトラックの設定や状態などを管理します。
タイムラインペインは、MIDIやオーディオなどのデータを時間軸で表示します。
ミキサーペインは、ミキシング作業がしやすいように全トラックのボリュームやパンなどの設定が一括して表示されます。

実際に操作してみればわかりますが、例えばトラックペインでフェーダーを操作すると、ミキサーペインの同じトラックのフェーダーも連動して動きます。
(フェーダー:縦または横に直線状に動くツマミのこと)

Reaper フェーダー

つまりこれら3つのペインは同じトラックの情報をそれぞれ違った形式で表示しているということです。

VSTの確認

さてデモソングを聴いてみましたが、演奏されたのはMIDIデータのみで、オーディオデータはデモソングに含まれていませんでした。
ということは、何かしらのMIDI音源でMIDIが再生されたということです。
しかし今回はMSGSではありません。

Reaperには標準でVSTi(ソフト音源)が搭載されていて、このデモソングではそれが使用されています。

ReaperではVSTiは、各トラックにインサートして使用します。
(各トラックに直接立ち上げる、という意味)
実際にトラック3にインサートされている音源を確認してみましょう。

トラック3に「fx」と書かれたボタンがあります。
これはトラックにインサートされているエフェクターを表示するボタンです。
新たにエフェクターを立ち上げるときもここをクリックします。
トラックペイン、ミキサーペインのどちらでもいいのでトラック3の「fx」ボタンをクリックします。

Reaper Fxの設定

すると以下のようなウィンドウが開きます。

Reaper Fxの設定2

左側にはトラックにインサート済みのエフェクターが一覧表示されています。
チェックボックスをオフにするとそのエフェクターは無効になります。
右側は、左側で選択されたエフェクターの設定画面が表示されます。

トラック3にはすでに3つのエフェクターがインサートされています。
左側で別のエフェクターを選択すると、右側の設定画面が切り替わります。

すでに書きましたが、ReaperではエフェクターもVSTiも同じようにトラックにインサートする形で使用します。
エフェクター一覧の一番目に「VSTi:ReaSynth(Cockos)」というのがインサートされています。
これがReaper付属のVSTiです。
残りの2つはReaper付属のエフェクターで、「ReaSynth」から出力された音を加工しています。

トラック3で演奏されたMIDIデータはこの「ReaSynth」で演奏されます。
トラック1、2も同様にVSTiがインサートされています。

「ReaSynth」は設定が3つしかない非常にシンプルなVSTiです。
右側のフェーダー(ツマミのこと)をいろいろいじってみて、音が変化するのを確認してください。
このシンセは使い方次第で使えないこともないですが、シンプルすぎてこれだけで曲を作るのはちょっと難しいと思います。

次ページからはネット上にあるフリーのVSTiを導入し、音源を充実させていきます。