DTM関連用語集 な行

ナチュラルマイナースケール

マイナースケールのひとつ。
詳しくは→マイナースケール

難聴(なんちょう)

何らかの原因で聴力が低下すること。
ケガや病気によるものもあるが、大きな音を長時間聞き続ける環境にいることでも聴力が低下する。
(特に高域が聞き取りづらくなるらしい)
つまり音楽を爆音で聞き続けるのは良くない。
イヤホンやヘッドホンなどは耳をふさいだ状態になり、音が外部に逃げていかないためこれも良くないといわれる。
(ヘッドホン難聴)
特に外でイヤホンを使用する場合、周りの騒音が邪魔にならないほどの大きな音にするため耳に良くない。
もちろん短時間や適度な音量での使用は問題ない。

ニー

コンプレッサーのパラメーターのひとつ。
Knee(「ひざ」の意味)。

コンプレッサーは入力音がスレッショルドを超えた場合に、レシオの設定に従って音量を下げる。
ニーは、スレッショルドを超えたら数値通りに音量を下げるか、スレッショルドの前後で少しずつ音量を下げていくかの設定。
前者をハードニー、後者をソフトニーと呼ぶ。
コンプレッサーのニー

ソフトニーは滑らかな音量曲線になるので自然な掛かり具合になる。
ハードニーは「コンプが掛かった」ことが分かりやすいため、積極的な音作りに使われる。

ニーの設定がない(固定)のコンプレッサーも多い。

ノイズ

本来不要な雑音のこと。
ノイズが入る原因は様々ある。

  • ルームノイズ:空調の音や、防音設備のない部屋での外の風や車の音など。「ブーン」とか「シャー」という音。
  • ポップノイズ:ボーカル録音をするときに、マイクを息で吹きかけることにより発生する。「吹かれ」ともいう。
  • ヒスノイズ:アナログテープで発生する「サー」とか「シー」といった高音域のノイズ。
  • ハムノイズ:電気機器で発生するノイズ。「ブーン」といった低音。
  • クリッピングノイズ:音声信号の過大入力により発生する音割れ。「プチ」や「ジリジリ」といった音。

これらのノイズを除去するツールはあるが、完璧に除去できるわけではないので録音段階では出来るだけノイズが入らないようにするのがベター。

ノイズを積極的に利用して音作りをすることもある。
特にアナログシンセではノイズは重要な機能のひとつ。

ノイズジェネレーター

アナログシンセに搭載されている回路で、ノイズを発生させる。
ノイズといってもただの雑音というわけではなく、ホワイトノイズやピンクノイズといった「音程を持たない音」を作り出すもの。
打楽器系の音作りや、風の音などのサウンドエフェクトなどに利用される。

ノート

音符のこと。
MIDIでは発音の開始を「ノートオン」、発音の終了を「ノートオフ」という。

ノコギリ波(ノコギリは)

オシレーターが発振する波形の種類の一つ。
波形がノコギリの刃のような形をしているためこう呼ばれる。
鋭く派手な印象の音。
英語では「sawtooth wave」(ソウトゥースウェーブ)または「saw wave」(ソウウェーブ)という。
波形は以下のようになる。

ノコギリ波

ノリ

楽曲に存在するリズム感のこと。
グルーブとも呼ばれる。
打ち込みでは発音のタイミングをテンポに完璧に合わせることが容易だが、人間的な演奏を表現するためにわざと発音タイミングをずらしたりすることがある。
シーケンサーによってはこれらのタイミングのズレを表現するための機能が搭載されているものがあり、これをグルーブクォンタイズという。

海苔波形(のりはけい)

音圧が非常に高い音源の波形のこと。
こういった音源を波形編集ソフトやDAWで波形を表示させると、ほとんど隙間がないほど波形で埋め尽くされており、これが海苔(たぶんカットした焼き海苔、味付け海苔)に見えることから。
海苔波形

ノンコードトーン

スケールから和音を構成する音(コードトーン)を省いたもの。
非和声音。

CメジャースケールでCM7コードを演奏する場合、「ド・ミ・ソ・シ」がコードトーンとなる。
残りの「レ・ファ・ラ」がノンコードトーン。

ノンコードトーンは演奏を避けるべき「アボイドノート」と、テンションに使用可能な「テンションノート」に分けられる。