Reaperとは
二章のおすすめDTM用フリーソフトでも紹介していますが、ReaperはMIDIとオーディオ環境がセットになった、いわゆるDAWと呼ばれるものです。
これ単体でもMIDIの打ち込みは出来ますが、Dominoのほうが打ち込みに優れているのでMIDI部分はDomino、オーディオ部分はReaperという風に使い分けたいと思います。
このソフトは英語なので、日本語化ファイルを使って日本語にします。
※注意:
VISTA以降のOSの場合、ここから先のインストール作業などは管理者の権限が必要な場合があります。
上手くいかない場合はファイルを右クリックして、管理者の権限を与えた上で再度実行してみてください。
ダウンロードとインストール
まず以下のページからReaperv0.999をダウンロードします。
「Download: 1.08MB installer」をクリック。
http://www.cockos.com/reaper/download-old.php?ver=0x
デスクトップなど、自分のわかりやすいところにダウンロードします。
ダウンロードした「reaper0999-install.exe」をダブルクリックでインストールが始まります。
インストールはそのまま「I Agree」とか「Next」とか「Install」をクリックするだけでかまいません。
インストール場所を変更したいなら自分の好きなところに変更しておきましょう。
VISTA以降のOSをお使いの方への注意
Windows VISTA以降、「C\:Program Files」内のアクセス権限が強化され、管理者権限のないアプリケーションではProgram Files内にファイルを書き込んだり更新したり出来ないようになっています。
そのためVISTA以降に正式に対応していないソフトをProgram Files内にインストールすると不具合が発生する可能性があり、Reaperでも問題が発生します。
一番簡単な解決策はReaperを「C\:Program Files」以外のフォルダにインストールすることです。
例えば「C\:Program Files2」などのフォルダを新しく作り、そこにReaperをインストールします。
別の解決策としてはReaperに管理者権限を与えて起動する方法があります。
このページ先頭に書いてある通り、Reaperのアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選択すればReaperに管理者権限が与えられるので書き込みの問題が解消されます。
毎回右クリックするのが面倒な場合は以下の手順で常時管理者権限で実行するように設定できます。
- 右クリックメニューの「プロパティ」を開く
- 「互換性」タブを開き、一番下の「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします
ただしこの方法では起動するたびに以下のようなダイアログが表示されます。
そのまま「はい」をクリックすればReaperが起動します。
インストール後にReaperを起動するかどうか聞かれますが、いいえを選択しておきます。
起動してしまった場合は終了させてください。
このままではソフトは英語のままなので、日本語化します。
http://freedtm.3rin.net/daw%E7%B4%B9%E4%BB%8B/reaper%200.999
このページより日本語化ファイルをダウンロードします。
(作者は私ではありません。ページに書かれていることよく読みましょう。)
ダウンロード後、ZIPファイルを解凍して、中にある「Readme.txt」を読んでパッチを適用します。
asio4allの導入
Reaperのインストールは終了しました。
次にasio4allを導入します。
※重要!
環境によってはasio4allは上手く動作しないことがあります。
どうしても必要なソフトというわけではないので、一度インストールてみてどうも上手くいかないと思ったらアンインストールしてみてください。
以下のページを開き、「ASIO4ALL 2.10 - English」をダウンロードします。
(新しいバージョンがあればそれをダウンロードします)
http://www.asio4all.com/
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。
Reaperのときと同じくインストールは「Next」とかをクリックするだけでOKです。
MIDI Yokeの導入
次にMIDI Yokeを導入します。
これはDominoからのMIDI信号をReaperで受信できるようにするものです。
以下のページを開き、左メニューの「MIDI Yoke」をクリックします。
http://www.midiox.com/
右ページを「Download」→「Download Now」とクリックするとダウンロードが始まります。
↓
ダウンロードしたファイルをダブルクリックで実行します。
インストールは上2つと同じく「Next」をクリックしていくだけです。
MIDI Yokeを管理者権限でインストールするには
MIDI Yokeのセットアップファイルの拡張子は「.exe」ではなく「.msi」になっています。
このファイルはMicrosoftのセットアップファイルで、このファイルを右クリックしても「管理者として実行」は出てきません。
MIDI Yokeを管理者として実行してインストールするには一手間掛ける必要があります。
1.コマンドプロンプトを管理者権限で実行します。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」を表示し、「コマンドプロンプト」を右クリックして現れたメニューから「管理者として実行」を選択します。
2.ユーザーアカウント制御の確認画面が表示されるので「続行」をクリックします。
これでコマンドプロンプトを管理者権限で実行することが出来ます。
3.MIDI Yokeのセットアップファイル「MidiYokeSetup.msi」のアイコンをShiftキーを押しながら右クリックします。
するとメニューに「パスとしてコピー」という項目が現れるので選択します。
先ほど開いたコマンドプロンプト画面上で右クリックし、「貼り付け」を選択します。
するとセットアップファイルのパスがコマンドプロンプトに入力されます。
(ダウンロードした場所によってパスの文字列は変化します。)
この状態でEnterキーを押すと「MidiYokeSetup.msi」を管理者権限として実行することが出来ます。
あとはインストーラーの指示にしたがってインストールを完了します。
管理者権限がない状態でセットアップファイルを実行してもインストーラーが起動し、指示通りに進めて行くと一見インストールが完了したように見えますが、実際にはインストールは失敗しています。
この方法の他に、UAC(ユーザーアカウント制御)のレベルを下げることで管理者でないユーザーでもインストール作業を実行することが出来ますがおすすめできません。
パソコンを再起動
Reaper、asio4all、MIDI Yokeのインストールが終わったら、一度パソコンを再起動します。
再起動しなくてもいけそうな感じもしますが、一応しておいてください。